次亜塩素酸と、次亜塩素酸ナトリウムの違い
次亜塩素酸ナトリウムと比べ除菌効果が高い理由は、
次亜塩素酸は、電荷をもたないため細胞膜を通過し
内部から影響を与えることも大きな要因となっています。
次亜塩素酸
HClO(分子)
次亜塩素酸は水溶液中では電荷をもたない非常に小さな「分子」として存在するため、細菌などの細胞膜を通過して細胞の内側から微生物の中枢である細胞核などに直接影響できます。
体内でも作られる
次亜塩素酸
動物の体内免疫担当細胞として働く白血球が、侵入してきた微生物に対し除菌する過程で産生するのが次亜塩素酸です。体内にも低濃度で存在している物質です。
次亜塩素酸ナトリウム
OCl-(イオン)
次亜塩素酸ナトリウムの濃厚液は、強アルカリ性であるため、高濃度の水酸化物イオン(OH-)を含有しています。高濃度のOH-は、細胞壁や形質膜を構成する物質に吸着して局所的に分解し、細胞表層の構造に損傷を与えられます。
参照:防衛医科大学校「細菌・ウイルス等微生物に対する次亜塩素酸水の効果とその活用」より一部引用